最近よく耳にする『フードバンク』、知っていますか?
これは、家庭や企業から余った食料を集め、それを必要としている人々や団体へ届ける取り組みです。
ぐらくま「フードバンク」について詳しく説明するよ!
ここをクリックしてね!
本インタビュー企画では、そんな食料支援活動の最前線で活躍する方々に焦点を当て、インタビューをおこなっています。
10回目となる今回は、神奈川県横浜市に拠点を置く「NPO法人食・支援ネット」の代表、田中康洋さんにお話を伺いました。
過去の記事はこちらでチェック!
-
【vol.1】笑顔を運ぶ人たち【一般社団法人フードバンクながはま(滋賀県長浜市)】
-
【vol.2】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人日本もったいない食品センター(大阪府摂津市)】
-
【vol.3】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人フードバンクいるま(埼玉県入間市)】
-
【vol.4】笑顔を運ぶ人たち【フードバンクかしわざき(新潟県柏崎市)】
-
【vol.5】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人フードバンクイコロさっぽろ(北海道札幌市)】
-
【vol.6】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人フードバンクネット西埼玉(埼玉県所沢市)】
-
【vol.7】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人もったいないジャパン(神奈川県茅ヶ崎市)】
-
【vol.8】笑顔を運ぶ人たち【認定NPO法人セカンドハーベスト名古屋(愛知県名古屋市)】
-
【vol.9】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人フードバンク浜っ子南(神奈川県横浜市)】
-
【vol.10】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人食・支援ネット(神奈川県横浜市)】
現在取り組んでいることについて教えてください
内野現在どのような活動をされていますか?
田中さん私どもはフードバンクの活動に取り組んでいます。
大きな活動の1つとして、月に1回実施している「フードパントリー」があります。ここでは120から130名の方々に食品や日用品を無償で提供しています。

田中さんまた、それ以外にも横浜市西区を中心に、子ども食堂さんですとか子ども家庭支援センターさん、学習塾さんなど、
子どもや家庭に関わる団体と連携し食品の提供や活動の支援を行っています。
後はドライブボックスを設置して食品を回収する「フードドライブ」ですね。
このようなことを少しですが活動に取り込んでやっています。
内野先ほど日用品も配っているとおっしゃっていたと思いますが、具体的にはどのようなものでしょうか?
田中さん日用品は家庭用雑貨や化粧品などですね。
最近はちょうど夏ということもあり水泳用の水着やタオルなど季節に応じた寄付品も受け取っています。それをひとり親家庭のお母さんやお子さんたちにお渡ししています。


内野食品ではどのようなものを提供されることが多いですか?
田中さん一番多いのはやはりお米ですね。
防災備蓄品や加工食品などもありますし、最近では冷凍食品も多く取り扱っています。
子ども食堂におにぎりやフライドチキンを届けたりしておやつや食事の一部にもしていただいています。
内野具体的に利用されている方はどのような年代層が多いのでしょうか?
田中さんパントリーでは、ひとり親のご家庭が半分を占めています。ですが、高齢の独身の方や精神的な不調で働けない方などさまざまな方が利用されています。
私たちの活動では、特に利用制限は設けておらず、食品を必要としている方にはできる限り広く対応したいと考えています。
内野団体以外でも個人的に活動されていることはありますか?
田中さんそうですね。
団体としては多様性を意識していて、障がいのある学生さんにも活動にご参加いただいています。
障がい者支援の活動をされてるメンバーもいますので、そういったイベントにも一緒に参加して啓発活動をおこなっています。
私個人としても他の団体の活動にボランティアとして参加させていただくことがあります。
- 食の支援を中心に:月1回のフードパントリーをはじめ、子ども食堂や支援センターなどと連携して食品・日用品を提供している。
- 幅広いニーズに対応:ひとり親家庭、高齢者、精神的に不調な方など、制限を設けず多様な利用者を支援している。
- 多様性を大切に:障がいのある学生の参加や他団体との協力を通じ、食支援だけでなく啓発活動や交流の輪を広げている。
活動を始めたきっかけは何でしたか?
内野設立した経緯やきっかけについてお伺いできますか?
田中さん団体の発足は2021年の3月でしたが、実は私はそのタイミングではまだ活動に参加していなかったんです。
立ち上げメンバーではないんですね。
当時はまだ会社員だったので、そういった活動ができませんでした。
立ち上げのきっかけになったのは、メンバーの中に別のフードバンク団体で活動していた方がいて、「やっぱり別のエリアでも立ち上げていこう」という話になったことですね。
田中さん特にこの時期はコロナという状況もあり、「食にお困りの方に幅広く対応しよう」ということで始まったと私は聞いています。
内野ご自身はどういった経緯で参加されたのでしょうか?
田中さん私個人は、他の団体でフードバンク活動をする中で、フードパントリーですとかホームレスさん支援とかそういったことを少し経験させていただいていて…。
やはり、それまで全く会社員として無知だった。
「こんなに今の日本で食にお困りの方がいるのか」ということを全く知らなかったんです。
田中さんホームレスさんというのも、実は以前は普通の生活をしていたのにちょっとしたきっかけで路上生活になってしまう、そんなお話も伺いました。
その時に、「自分があまりにも何も知らなかったな」と痛感し、少しでもお手伝いできればという思いで活動に参加させていただいたというのが私の個人的な経緯になります。
- 発足の背景:2021年3月に設立。他団体の経験を持つメンバーが「別エリアでも支援を広げよう」と呼びかけ、コロナ禍で食に困る人へ幅広く対応することを目的に始まった。
- 参加のきっかけ:フードパントリーやホームレス支援を経験し、「日本にこれほど食に困る人がいるのか」と知ったことを契機に活動に参加。
- 活動への思い:路上生活に至る背景や当事者の声に触れ、無知を痛感。「少しでも役に立ちたい」という思いで関わり続けている。
活動で感じている課題
小野現在様々な取組を展開する中で、課題に感じていることはありますか?
田中さん当団体に限らず、フードバンクや他のボランティア団体は、活動を続けていくための資金の確保・調達に非常に苦戦していると思っています。
日本では、企業にしろ個人にしろ、まだまだ寄付の文化が根付いていないのが現状です。
一人ひとりの「誰かを助けたい」という思いは強くても、寄付が習慣として定着していない点に、課題感があります。
田中さんあとは、人の問題ですかね。
資金的な制約がある中で、有給職員を雇うのは現実的ではありません。
普通の社会人に手伝ってもらうとすると、協力してもらえる時間が週末や平日の夜に限定されてしまいます。
フードドライブ当日の仕事はもちろんですが、事務的な手配なども含めると様々な作業があるので、人員の確保は解決すべき課題の1つです。
田中さんそれと、最近感じているのは、食品の調達の難しさです。
以前は、企業が余った食品を分けてくださることが多かったのですが、最近は生産量をかなりコントロールしているようで……。
大手の、特に小売店なんかは売り逃し=チャンスロスを非常に気にしていました。
しかし、今では「売り切れても仕方ない」という覚悟で、廃棄を徹底的に減らしているように感じます。
結果として、私たちに提供される食品の量が本当に減ってしまっているんですよね。
小野ヒト・カネ・モノ、それぞれに課題があるんですね。
他に、課題に感じていることはありますか?
田中さん私たちの団体内部から社会全体に目を向けると、例えば、*相対的貧困の問題があります。
日本国内においては、子どもの9人に1人、ひとり親家庭の約半数が相対的貧困にあると言われていますが、何気なく日常を過ごしているとなかなか気付けません。
当事者でなければ知り得ない、隠れてしまっている問題だから、
そもそも「支援が必要だ」という発想に至らないわけです。
*相対的貧困
その国や地域の水準の中で比較して、大多数よりも貧しい状態のこと。
所得でみると、世帯の所得がその国の等価可処分所得の中央値の半分(貧困線)に満たない状態のことを言う。日本で基準となる貧困線は、総務省の全国消費実態調査では135万円(2009年)、厚生労働省による国民生活基礎調査では122万円(2012年)とされている。
田中さん食品ロスも、先の問題と似た部分があります。
ロスにより膨大なお金やエネルギーが無駄になり、その処分には税金が使われている。
こうした事実はなかなか一般のニュースには取り上げられず、一般市民に課題が伝わらないのです。
田中さん最近では、公営放送などでフードバンクの活動が報じられるようになり、少しずつ「食品ロス」への認知度は上がってきていると感じますが、まだまだ社会全体の認知は不足しているのではないでしょうか?
社会的な課題に対する認知度の低さ、きちんと知られていないということが大きな課題だと思っています。
小野なるほど……。
最初に挙げてくださった団体内部の問題について、もう少し詳しく教えてください。
運営の資金を集める上で工夫している点や気を付けている点はありますか?
田中さん資金調達に関しては、まだまだこれからといったところです。
活動自体は2021年から行っていますが、NPO法人に認定されたのは2024年6月。
最近、ようやく1年経ったばかり(取材日は2025年7月25日)で、本格的な*ファンドレイジングにはまだ取り組めていません。
田中さん例えば、寄付をお願いするにしても発信力が弱く、支援のお願い自体が十分にできていないのが実情です。
その分助成金に頼らざるを得ないのですが、毎年継続して獲得するのは本当に難しいんです。
まだ工夫というレベルには達しておらず、今はなんとかやりくりしている状態になりますね。
*ファンドレイジング
NPO法人をはじめとする民間非営利団体が資金を個人また法人、あるいは助成金などを通じて政府などから集める行為のこと。
小野今後は、お金の部分を安定させていきたい―。
田中さんそうですね。今後は、もう少し企業への働きかけを強化していきたいと考えています。
具体的には、横浜市西区のロータリークラブさんから講演の機会をいただいたり、直接企業にコンタクトを取って寄付のお願いをしたいと考えています。
ただ、これまでの経験から、企業からの継続的な支援は難しいと感じています。
企業側としては、一度始めると止めづらい継続支援はどうしても躊躇〈ちゅうちょ〉しがちです。
田中さん打開策として、単発の支援をお願いしようと考えています。
ひとり親家庭が特に大変になる年末年始に焦点を当てて、クリスマスやお正月などのイベントのタイミングで
「子どもたちに笑顔を届けるために、どうかご支援を」といった形で企業にお願いしていく。
そんな仕掛けが必要だと思っています。
小野では、先に挙げられたヒトの問題を解消するために、取り組まれていることは何かありますか?
田中さんはい、人手不足に関しても、やはり発信力の弱さが課題です。
今は、横浜市と神奈川県の社会福祉協議会さんのホームページで募集の広告を出していただいています。
ここ1年で、広告を見た5、6名の方がボランティアに来てくださいました。
田中さん最近始めた取り組みとしては、社会貢献やボランティア活動に熱心な大学に協力を求めています。
具体的には、横浜市立大学さん(学生数約5,000人)と神奈川大学さん(学生数約25,000人)のボランティアの担当部署に、私たちの活動の告知をお願いしている状況です。
田中さんもちろん単発で手伝いに来てくださる方もありがたいのですが、
できれば活動内容を理解し、継続して一緒に活動できる仲間が増えてほしいと願っています。


田中さん私たちはまだ小さなNPO法人ですが、パントリー当日の作業だけでなく、広報活動や事務手続き、企業への働きかけなど、学生さんでも興味があれば一緒に取り組めることはたくさんあります。
様々なことに興味がある方にとっては面白い場になる可能性があるので、まずは私たちのことを知ってもらえるよう、支援団体や大学に協力を仰いでいるところです。
小野若い担い手が増えると、活気づきそうですね。
小野現在、この団体に関わっている方々はどのくらいいらっしゃいますか?
田中さん現在、実際に登録してくださっているボランティアの方は25名以上いらっしゃいます。
ただ、継続的に活動してくださる方、特にパントリー当日の人手という意味では15人くらいですかね。
田中さんその中でも、継続的に活動するコアメンバーとなると、4、5人程度に限られてしまうのが現状です。
週末や平日にも動けるのは、どうしてもそれくらいの人数になってしまいますね。そういった意味でも、活動を続けてくれる方が増えることが重要だと感じています。
小野もう一つの課題は「食品」についてでした。最近は「食品が集まらない」という感覚があるのでしょうか?
田中さん先ほども申し上げた通り、企業は食品ロス削減に熱心に取り組んでいます。
一方で、皆様もご存知かもしれませんが、年間460トンもの食品ロスがある中で再利用できるのは、全体のわずか数%に過ぎません。
田中さんそれは、企業側が「活用するよりも廃棄した方がいい」と考えてしまったり、有効活用する方法がないと感じてしまっている現状があるからです。
一度に大量の食品が出てしまったり、食品の期限が短すぎたりすると、一つの団体では対応しきれないことも多く、なかなか適切なマッチングに繋がりません。
田中さんどうやってこうした食品を見つけていくか。
私たちのような地域密着型の団体が関わることのできる余地はあるのか。
と、常に考えていますが、本当に課題が多いです。

田中さん食品の引き取りにも、問題が潜んでいます。
国は、寄付金や運送料を損金算入できる制度を設けていますが、企業に運搬の手配をしたり、車を出したりする手間や人手がないのが実情です。
田中さん企業は予め廃棄費用を予算として組んでいるため、「廃棄処分をした方がはるかに効率的だ」と考える企業が多いのも事実です。
だからこそ、企業に現状を知っていただき、どうすれば「多少の手間をかけてでも支援する価値がある」と感じてもらえるのかを考える必要があります。
- 団体内部の課題:資金の確保・人手不足・食品の調達など、日々の運営に直結する課題がある。
- 社会全体の課題:相対的貧困や食品ロスといった問題はまだ十分に知られておらず、支援の必要性が見えにくい現状がある。
- これからの方向性:企業や大学との連携を強め、発信やボランティア募集を工夫しながら、本当に支援を必要とする人に届く活動を行いたい。
最終的に目指す社会像とは?
小野ここまで、今団体が抱えている課題について伺ってきました。
小野これから先目指したい社会はどのようなものですか?
田中さん私たちはまだ小さな団体なので、大それたことは言えません。
しかし、NPO法人になったからには、社会的な課題解決の一助となることが私たちの使命だと思っています。
具体的には、食品ロスの問題解決と生活に困窮されている方々への支援を通じて、
みんなが安心して穏やかに生活できる社会、助け合いや思いやりがある社会を築いていきたいと考えています。
田中さんそのために、まずは「食の支援」を一つのツールとして提供していきます。
よく「フードバンクがなくなることが、最終ゴールだ」と言われますが、まさにその通りで。
食の支援をきっかけに一人ひとりと向き合い、お互いに助け合える社会を作っていくこと。
それが、私たちの目標です。
小野その目標に到達するために、これから取り組んでいきたいことはなんですか?
田中さん最近は、ご利用者さんと直接お話しする機会を増やしたいと考えていて、他の団体さんでは当たり前に行われている面談を始めました。
ただ、一度に120、130人もの方に対応するのは難しく、また単なる炊き出しのようになってしまっては、私たちが目指すゴールには近づけないと思っています。
田中さん今後はコミュニケーションをより密に取ることを通じて、個々の課題解決に結びつけていきたいと考えています。
一度に集まらないように人数を分散させるなどして、お互いが「人として」接することができる環境を整えていきたいです。
田中さんまた、私たちの活動に来てくださる方の中には、まだ見えていない本当に困っている方がいらっしゃると思うんです。
アウトリーチ活動は難しいですが、行政や他の福祉団体とも連携し、本当に支援が必要な方々にどう繋がっていくかを考えていかなければなりません。
田中さんただ、実は現状、130人程度が私たちのキャパシティの限界なんです。
食品の調達量も、今の場所と人数での対応もキャパオーバーで、「支援したいけど、できない」ところにジレンマを抱えています。
私たちの力量には限りがあるので、誰のために、何を目的として支援していくのかをもう一度立ち返って考えなければならないと思っています。
本当に助けを必要としている人を助けるためには、もっと力をつけなければならない。
その力をどう高めていくかが今後の課題だと感じています。
- 目指す社会:食品ロス削減と生活困窮者支援を通じて、安心して穏やかに暮らせる社会、助け合いや思いやりのある社会を築く。
- 取組の方向性:食の支援を入口に、一人ひとりと向き合いながら面談や対話を重視し、単なる炊き出しにとどまらない支援を実現する。
- 今後の課題:利用者数や調達量に限界がある中で、支援対象を見極め、行政や福祉団体と連携しながら「本当に必要とする人」に力を届ける。
学生へのメッセージ
戸根挑戦したい気持ちはあるけれど、なかなか一歩を踏み出せない人に、何か伝えたい言葉やアドバイスはありますか?
田中さん価値観ややりたいことは人それぞれですが、
私は、仕事中に災害ボランティアをしている人を見かけ、「協力できなくて申し訳ない」という気持ちを抱いたことが、ボランティアを始めたきっかけになりました。
田中さんまた、励ましや、やりがいを感じるのではないかと思ったこともきっかけの一つです。
私自身も、ボランティア団体の方々に「なぜ参加したのか」と尋ねたことがありますが、
「ずっと気になっていたから」「やってみたかったから」という声が多く、同じような思いを持っている人は少なくないのだと感じました。
田中さんもしかしたら、「なんとなくやってみたい」という気持ちは、共通する価値観なのかもしれません。
ですので、少しでも興味があれば、まずはボランティア募集のサイトや窓口をのぞいてみてください。
仕事ではないので、面白そうと思ったら気軽に始めてみればいいと思います。せっかくの機会なので、まずは一度試してみるのが良いのではないでしょうか。
戸根学生に向けて伝えたいメッセージはありますか?
田中さん今の学生は、かつてよりも価値観が多様化しており、仕事だけでなく、さまざまな場面で生きがいややりがいを見出せる時代になっています。
もし社会貢献に関心があるのであれば、ボランティアの活動を少しのぞいてみるだけでも、新たな発見や学びにつながるかもしれません。
田中さん知らなかった世界を知ることで視野が広がり、自分の可能性を広げるきっかけにもなります。
ほんの少しの勇気で、ぜひ一歩を踏み出してみてほしいと思います。
最後に伝えたいこと
戸根最後に、これだけは伝えたいことはありますか?
田中さん今の社会では、多くの人の暮らしが少しずつ豊かになっています。だからこそ、誰かを支えられる状況にある人が思いやりを持って手を差し伸べることが大切です。
そんな助け合いの輪を広げていくためにも、ちょっとした勇気やきっかけでボランティアに参加してみてほしいと思います。
田中さんそれによって、自分自身を見つめ直すことができたり、これまで得られなかった気づきや経験が得られたりするはずです。
そうした一歩が、より良い社会づくりにつながっていくと信じています。
編集後記
横浜市で活動する「NPO法人食・支援ネット」の理事長・田中さんにお話を伺いました。
フードバンクは「食品ロス削減」と「食料支援」の2つの目的で推進されることが多く、捨てられるはずだった食品を活用(配布)することで、ロス削減と支援を同時に実現できます。
日本の食品ロスは、年々減少しています。それは喜ばしい反面、支援に必要な食料をどう確保するかという新たな課題も浮かび上がります。インタビューを通して、支援の現場に携わる方だからこそ語れる「リアルな課題」に触れることができました。私たちの生活を支える食を安定的に、そして継続的に届けるためには、田中さんが語るように「課題を知ってもらうこと」や「多方面に支援を呼びかけること」が欠かせないのかもしれません。
うちは、まだまだ小さい団体なんです。
そう謙遜しながらも、田中さんの言葉には力があり、そのまなざしは明るい未来を見据えていました。助け合いと思いやりにあふれた社会を目指す活動を、これからも応援したいと思います。
この記事を読んで、支援の現場に興味を持たれたみなさん。
ぜひ「ほんの少しの勇気」を手に、自分なりの一歩を踏み出してはいかがでしょうか?










