はじめに
日本人のコーヒー好きは、世界でもトップクラスです。
全日本コーヒー協会によると、2024年の日本のコーヒー消費量は400,218トン。世界第4位のコーヒー消費国に数えられています。
実はこの記事を書いている私も、かなりのコーヒー党。朝起きて、豆をミルで挽き、ハンドドリップで丁寧に淹れる時間が一日の始まりです。香りに包まれるあの瞬間こそ、最高のリセットタイム。
しかし、毎日のようにコーヒーを楽しむ中で、ふと気づくことがあります。
「飲んだ後のコーヒーかすって、どこへ行くんだろう?」

コーヒーかすとは?
コーヒーかすとは、コーヒーを抽出したあとに残る粉末のことです。
ドリップ1杯で約10グラム、カフェや家庭などを合わせると、全国で毎日膨大な量が生まれています。
家庭やカフェ、コンビニなどから毎日大量に発生し、全国では年間84万トン規模にも及びます。

なぜ、コーヒーかすの廃棄が問題なのか?
本来、コーヒーかすは有機物として再利用の可能性を秘めているにも関わらず、多くが「燃えるごみ」として処分されています。
乾燥していないコーヒーかすは水分を多く含み、焼却時に余分なエネルギーを必要とするため、CO₂排出量の増加にもつながっています。つまり、コーヒーの香りの裏側には、「環境負荷」という見えない課題が隠れているのです。

コーヒーの新しい循環を生み出す挑戦
そんな「当たり前の廃棄」に疑問を持ち、アクションを起こしたのが、
横浜市・弘明寺商店街にある「PEACH COFFEE」店主の百崎さんです。
毎日お店で淹れるドリップから出るコーヒーかす。その量に驚き、「このかす、何かに使えないだろうか?」と考えたことがきっかけで、当法人(一般社団法人GRAF)との共同プロジェクトが誕生しました。

この「飲んで終わり」の文化から、「飲んだ後にも価値を生み出す」循環の一歩として変革する新たな1歩として挑戦しています。












