食品ロス削減活動の一環として、近年注目を集めている『フードバンク』。
家庭や企業から余った食料を集め、必要としている人々や団体へ届ける取り組みです。
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本インタビュー企画では、そんな食料支援活動の最前線で活躍する方々に焦点を当てています。今回は、神奈川県茅ヶ崎市に拠点を置く「NPO法人もったいないジャパン」の代表、大森裕貴さんにお話を伺いました。
過去の記事はこちらでチェック!
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【vol.1】笑顔を運ぶ人たち【一般社団法人フードバンクながはま(滋賀県長浜市)】
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【vol.2】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人日本もったいない食品センター(大阪府摂津市)】
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【vol.3】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人フードバンクいるま(埼玉県入間市)】
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【vol.4】笑顔を運ぶ人たち【フードバンクかしわざき(新潟県柏崎市)】
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【vol.5】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人フードバンクイコロさっぽろ(北海道札幌市)】
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【vol.6】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人フードバンクネット西埼玉(埼玉県所沢市)】
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【vol.7】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人もったいないジャパン(神奈川県茅ヶ崎市)】
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【vol.8】笑顔を運ぶ人たち【認定NPO法人セカンドハーベスト名古屋(愛知県名古屋市)】
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【vol.9】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人フードバンク浜っ子南(神奈川県横浜市)】
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【vol.10】笑顔を運ぶ人たち【NPO法人食・支援ネット(神奈川県横浜市)】
活動を始めたきっかけは何でしたか?
内野活動を始めた経緯を教えてください!
大森さん2007年に始めた『不要な本の寄付活動』が、もったいないジャパンの原点です。「もったいないから寄付をしたい」という多くの声を受けて、当初は地域で不要になった本を回収し、リサイクルや寄付を行っていました。しかし、その後、「本だけでなく、他にも役立てたいものがある」という声が寄せられ、食品や衣服、日用品など、寄付の対象が広がっていきました。
企業や家庭から余ってしまった食料品や日用品を、もったいないという精神のもと社会に還元することを目指しています。この活動では、寄付された物資を福祉施設や支援団体、そして支援を必要とする方々に届ける中間的な役割を担い、社会全体の利益に貢献しています。
現在取り組んでいることについて教えてください
内野現在どのような取り組みをされていますか?
大森さんもったいないジャパンでは、仲介役として地域や他の団体と連携し、まだ食べられるのに廃棄される食品や、使用可能な日用品を広く集め、それらを必要としている団体に提供しています。
内野寄付されたものはどのように提供されていますか?
大森さん以前は市役所と連携し、定期的にフードドライブを実施していました。現在は、来訪可能な団体には直接手渡しし、遠方の団体へは郵送で送付しています。
内野食品や日用品は、どういったものが多く寄付されているのでしょうか?
大森さん企業からは主にアルファ米、一般家庭からはレトルト食品の寄付が多いです。
また、未使用の年賀状、切手、外貨、不要な金券(図書券や株主優待券など)も集め、金券ショップで現金化し、送料や活動費に充てています。

内野その寄付された物品はどういった団体に提供されることが多いですか?
大森さん子供食堂を中心に提供しています。
内野HPで拝見したのですが、「海外支援」についてや他の活動についても詳しく教えていただきたいです!
大森さん以下のような活動を行っています。
1.海外支援
・サッカーチームにサッカー用具を提供しています。
・大学生団体に寄付を行い、その団体が海外での支援活動を行った際、成果を写真で報告してもらっています。

2.WEショップとの連携
・WE21 ジャパンと連携し、浴衣や着物を寄贈しています。寄贈した浴衣や着物はリメイクされ、活用してもらいます。

最終的に目指す社会像とは?
吉井最終的に目指す社会像とはどのようなものでしょうか?
大森さん私たちはもったいない精神を大切にし、社会に還元することをテーマに活動しています。そのため、もったいないが無くなれば、もったいないジャパンとしての役割も終わるのかもしれません。それを目指して活動しています。
吉井確かにフードバンクはもったいない部分を活用して支援に繋げていく活動とも言えるので、「もったいない」が無くなるのも1つの理想とも言えますね。
大森さんそうですね。理想としてはゼロを目指していますが、実際には完全になくなることはないと思っています。ただ、活動を通じて「もったいない」という概念が社会的・世界的に広まりつつあると感じています。
吉井現実的な話で言えばもったいないをゼロにするのはハードルが高いですよね。
大森さんでも活動当初は食品や日用品などの寄付はあまり集まらなかったのですが、年々増えていってるのを考えるともったいないという概念が社会的・世界的に広まりつつあるのかなと感じています。
吉井もったいないと感じる要素をもったいないジャパンに限らず、フードバンク自体が1つの発散場所として機能出来ているのは良い流れなのかも知れませんね。
活動で感じている課題
吉井活動で特に課題に感じていることは何でしょうか?
大森さん最近、子ども食堂が増えてきているのですが、需要と供給のバランスを取ることが難しいという課題があります。
吉井子供食堂というのは、その名の通り子供たちに食事を提供することがメインだと思うのですが、そうなると配れない食品が出てくることもあると思います。
例えばカレーの辛口など子供が食べれない食品はどうしているんですか?
大森さんそうですね、子供食堂という名前がついている通り、基本的には子供たちに食事を提供することがイメージとして強いと思いますが、実際には子供だけでなく、地域のお年寄りにも提供しているケースが増えてきています。
例えば辛口のカレーは、子供たちが食べやすいように甘口にアレンジして提供することもあります。
吉井子供食堂はご老人達の地域交流という側面もあるのですね。新しい一面を知ることができました。
学生へのメッセージ
吉井学生に向けて伝えたいメッセージはありますか?
大森さん食品の寄付は難しいかもしれませんが、学生の皆さんには、余っている文房具などをもったいないジャパンに寄付していただけると嬉しいです。

吉井確かに文房具類って余りますよね、よく余るもので言えば鉛筆やシャーペン、ノートなどもそうですね。
大森さんまた、中古でも問題ないものとしては、定規やコンパスなどが挙げられます。そして、集められた文房具はエチオピアという国に送られますので、小学生の時などに使っていたような文房具類も対象となります。是非寄付していただきたいです。
吉井鉛筆や消しゴムなど消耗品だけどまだ使える文房具に関しても良かったりするんですか?
大森さん未使用のものであれば寄付可能ですが、使用済みのものは、受け取る方の気持ちを考えると適切ではありません。使用済みのものを渡されても気分的には良い気持ちにはならないというのもあって、鉛筆や消しゴムなどは未使用のものを扱う感じになっています。
吉井未使用の方が気持ちよく使えますね。実際に、学生からの寄付はどれくらいありますか?
大森さん寄付をしてくれるのは高校生が多く、授業の一環としてクラス単位で文房具類を集めてまとまった量を送られてくることは何度かあります。
吉井活動拠点のある神奈川の学校から送られてくるのが多いのですか?
丸茂さん実は全く別の学校だったりしますね、神奈川もありますが静岡や京都など全国各地から送っていただいてます。
吉井文房具類など送られてくる際、送料に関しては負担しているんですか?
大森さん送料は寄付者の方に負担してもらっています。
最後に伝えたいこと
吉井最後に、これだけは伝えたいことはありますか?
大森さんもったいないジャパンというのを知って、もったいないと思うものを寄付して欲しいですね。また、これは全員に言えることかも知れないですが、もったいないというのを意識して少しでも無くしていけるような努力をしていただければ良いのかなと思っています。そこでもったいないジャパンや他のフードバンクに送れるものがあれば寄付をしていただいて、もったいないを意識して無くしていきましょう。
編集後記
今回の「笑顔を運ぶ人たち」では、神奈川県茅ヶ崎市を拠点に活動する「NPO法人もったいないジャパン」の代表、大森裕貴さんにお話を伺いました。
「もったいない」の精神を大切にしながら、食品や日用品を必要な人々へ届ける活動を続ける大森さんの姿勢には、多くの学びがありました。さらに、寄付の形が食品に限らず文房具や衣類など多岐にわたることも印象的でした。
インタビューを通じて、フードバンクの仕組みや課題、そして「もったいない」を減らすために私たちができることについて改めて考える機会になりました。
私たち一人ひとりの行動が、社会をより良くする一歩につながります。この記事をきっかけに、皆さんも「もったいない」という意識を日常に取り入れてみてください。そして、もし寄付できるものがあれば、ぜひ支援団体へ届けることを検討してみてください。
















